緩やかな撤退戦

50代になると、会社生活も先がはっきり見えてきます。

さすがに撤退戦を考えます。

 

個人の年齢に関係なく、最近では求められるスキルの変化や組織として目指すべき先が変わっていて、既存の仕事に価値を置きすぎてもいけない時代です。

今の仕事の良い部分は残しつつ、新たな部分を取り入れることが重要ですが、この感覚が若い人には伝わりにくいです。

若い人を見ていると、今の仕事がとてもよくなくて、自分たちで新たな部分だけを探す。そのために今の仕事を徹底的に批判する。こんな感じに見えます。

それを修正するのは至難の業で、訪れる変化に対して許容せざるをえず、その結果起こることを冷静に見極めて対応することしかできません。

 

その結果が、撤退戦。

 

会社としての実力はともかく、組織としての実力は確実に落ちてきますが、すぐに会社がどうにかなるわけでないので、放置して定年まで逃げ切ればいい。

こういう思考が強くなってきました。

ちゃんとした議論をして合理的に判断したいのに、コミュニケーションを取る方法がなく、議論には膨大な時間が掛かってしまいます。組織って難しいと思うこの頃。